【はじめに】
みなさんこんにちは!
今回は今アスリート界、芸能界で大流行している『ピラティス』について解説していきます!
「ピラティスって何ですか?」
「ヨガのちょっときついバージョン?それとはまた違うんですか?」
「体幹トレーニングですよね!」
という様なお声が多数です。
実際にGoogle検索で「ピラティス」と打つと「ピラティス とは」という様な予測が出てきます。
それだけ『名前は聞いたことはあるけど実際何を目的としたものなのか知らない。』という方が多いのだなと感じます。
今非常に人気のある動きになりますので、今回の解説でぜひピラティスについて知っていってください!
【ピラティスをしている著名人】
はじめにピラティスとは?について書こうと思ったのですが、どれだけの著名人がピラティスを行なっているかをはじめに知れた方がいいかなと思い、一番のタイトルにさせていただきました!
ネットやラジオ、テレビで紹介されていた方を挙げます!
・ニナ(NiziU)
・米倉涼子
・LiSA
・優木まおみ
・石田ゆりこ
・渡辺満里奈
・押し切りもえ
・羽生結弦
・道端アンジェリカ
・クリスティアーノ・ロナウド
・ジョニーデップ
・マドンナ
・中村アン
などなど!まだ上げきらないくらい有名かつ活躍している方々も取り入れています。
そこまで著名人が取り入れている『ピラティス』とは一体どういうものなのか?いよいよ次の項目で解説していきます。
【ヨガとピラティスの違い】
これも多く頂く質問ですので簡単に早めに解説しようと思います。
「ピラティス」
簡単にまとめると『脳を書き換える』様な運動です。自分で思い通りに身体を動かすためには脳からの指令が身体で再現できる必要があります。
そのため、『筋トレではなく脳トレ』とも言われることがあります。
これから深く解説していきます。
「ヨガ」
ヨガは『瞑想』をするための準備の運動です。ヨガのポーズを取ることによって心と身体が整います。その状態で瞑想をしましょう!という内容になっています。
ですからヨガのポーズができないといけないということはありません。
現代は情報社会です。この時代にとって需要が高い情報だけが拡散されています。そのため、「ピラティス」はヨガの筋トレバージョン、体幹トレーニング、「ヨガ」は柔軟体操、筋トレができない人が行く場所、痩せるための動きというような情報ばかりが先行しています。
どちらが良いという話ではなく、お互い本来の目的を知り、自分の目的に合った方法を選ぶことでより内容が濃く、効果的になるのではないでしょうか。
【ピラティスとは?】
ドイツ人のジョセフ・ピラティス氏によって『心身ともに一生健康でいるため』に考案されたエクササイズです。
元来、戦争で負傷した兵士をリハビリすることを目的としていました。そのためリハビリ要素が強くベッド上で行うことが多かった為、うつ伏せや仰向けでの動作が多くなっています。
心身ともにというように『マインドとボディを繋げていく』要素が強いメゾットで、呼吸や独特な動きで身体の軸(コア)から整えていきます。
このように
・肉体的な強さ
・柔軟性
・コーディネーション(協調/調和)
を向上させることはもちろん、
・ストレス軽減
・集中力向上
・良好なウェルビーイング感覚
を養うことのできる体と心のコンディションシステムです。
日常生活で自分でも気が付かないうちに姿勢が悪くなり、それが習慣化して正しく体が使えなくなります。その状態を元に戻して、正しい方法に導くことがピラティスの役割です。
ピラティスを継続することで姿勢が良くなり、肩や腰の負担の軽減、体幹の安定によって体が動かしやすくなります。
『身体の取説』と言われるだけあり、継続をすることで人間本来の機能が取り戻せてきます。そうすると、、
「腰痛が楽になった」
「疲れにくくなった」
「コリや痛みが気にならなくなった」
という様に身体の機能が向上します。以前より能力が向上すればそれが自信に繋がり、内側からの意欲が湧いてくるはずです。
ピラティスで得られるのはその『前向きな心と身体』なのです。
理学療法士などリハビリテーションでは「※モーターコントロール」と言われる分野になります。
※モーターコントロール...運動制御、姿勢制御
運動制御の「制御」とは思い通りに動かすという意味
【モーターコントロールの重要性】
整形外科の患者のほとんどが保存療法で加療されています。
腰や肩が痛いから整形外科に行ってみたものの、「骨には異常ないから湿布を出しておきますね。あとは運動してください。」で診療が終わりという経験をしたことがあると思います。
これは先生が悪いわけではありません。先生の役割の範囲での処方なのですから。では骨に異常が無いと分かったところでその腰や肩の痛みの正体は一体何なのでしょうか?
その答えは先ほど述べさせていただいた『モーターコントロール』がカギになっています。
モーターコントロールとは運動(姿勢)制御のことでした。
自分で自分の身体を思い通りに操作できない、身体が今どのような状態になっているかわからない。といった状態では動作で※メカニカルストレスが生じ、腰痛など不調に繋がっていきます。。
※メカニカルストレス...運動に伴う機械的負荷
例) 腰痛の人は動作の中で腰に必要以上にストレスがかかっている。
パフォーマンスアップが非常に大切なアスリートはもちろん、スポーツや筋トレをしている方などメカニカルストレスが主因である場合は、保存療法の中でもモーターコントロールの修正・最適化する効果が大きいことは想像に難くありません。
大切なことは『局所にインピンジメント(衝突)を起こさないような身体の正しい使い方、すなわちモーターコントロールを習得ができること』です。
画像は一例ですが、モモ裏と下腹部の使う感覚が分かる状態で骨盤が後傾するコントロールが必要となります。
よくある質問で
・「筋力がつけば痛み/姿勢は治りますか?」
・「可動域が上がれば痛み/姿勢は良くなりますか?」
答えは『NO!』です。 ※人によっては改善するケースもあります。
筋力+可動域/柔軟性を併せ持った上で、最終的に身体の使い方としてのモーターコントロールを身につけて、痛みの出ない動作を習得することが最も大切です。
この重要なモーターコントロールを身につける方法として、コントロール学である『ピラティス』が注目されているのです。
【ピラティスの原則】
ヨガやトレーニングでも〇〇式や〇〇流といった方法が多く散見されます。
ピラティスも同じでピラティス氏をメゾットをそのまま受け継いだもの、受け継ぎつつ独自に発展していったものがあります。
多くの考え方が生まれる中でどの組織でも取り入れられている『6つの原則』があります。
ピラティスを行う上でどれも重要だからこそ必ず取り入れられていると言えます。
①コンセントレーション(集中)
これから働かそうとする筋肉・呼吸パターンに意識を向け、チェックしながら行います。身体の声を聞くためにムーブメント実行中はずっと正しいアライメントと安定を保つことに集中しましょう。
②コントロール
人が初めてエクササイズをするときは、意識的にコントロールする必要があります。しかし、スキルが向上するにつれてコントロールはより洗練されたものになっていきます。
身体の使い方ができている人とそうで無い人の動きの違いは素人が見てもわかるほど違います。身体のコントロールレベルが高いほど、バランスよく、正確でミスが少ないです。
つまり、同じ動きを何回繰り返しても正しく再現できるということです。
コントロール力を身に付けるには何回も繰り返す必要があります。ですが、筋肉の強さや柔軟性、脳をより発達させることができます。
最終的には意識的ではなくても脳のプログラムで実行できるようになり、日常生活の中でも必要な時に必要な要素だけ使うことができるようになります。
③センタリング(センター)
動きは全て安定性、柔軟性、強さのある身体の中心からなります。
この中心のことを「パワーハウス」と呼びます。 ☆後にパワーハウスは解説します。
安定した中心があるから四肢は自由に動き、四肢からの力は中心に伝わります。
④プリシジョン(正確性)
ピラティスの動きは特別なものではなく、他のエクササイズと似ていますがその本質は大きく違います。
どの筋肉が働いているのか、働く必要があるのかを理解できます。また、正確性が増すほどムーブメントから得られる恩恵も大きくなります。
スピードにまかせて意識の疎かにならないように正確性のある動きが大切になります。
⑤フロー/リズム
フローとは滑らかで途切れのない動きです。
呼吸に合ったフローとリズムで正しい動きを生み出します。間違った動きを改善することで関節や筋肉のバランスを整えていきます。
猫の様に柔軟に、動作は優雅にスムーズに、そして一定のスピードで行うことが大切です。
⑥ブリーシング(呼吸)
呼吸は身体と心をつなぎます。
呼吸は生まれて最初に行う行為であり、最後に行う行為でもあります。しかも、毎日約2万回行われると言われているので、呼吸が悪いと身体や生活に影響が出ないわけがないです。
さらに、呼吸の代表筋肉である横隔膜は呼吸の約7割をになっています。
呼吸にはリラックス効果があり、この作用はピラティスにおいても非常に重要です。
必要な時には力を、必要でないときはリラックスをといったように両者のバランスが大切です。
また、解剖学的に見ても呼吸はパワーハウス起動において欠かせない要素となりますので、これもまた抜かしてはいけない大切な原則です。
【パワーハウス(コア)について】
先ほどから何回か話題いでてきているピラティスの核となる『パワーハウス』について解説していきます。
【パワーハウスを構成する筋肉】
①横隔膜
・呼吸の約7割を担う超重要筋肉。
・腸腰筋(厳密には大腰筋)と連結があるため、姿勢にとっても非常に大切。
②腹横筋
・コルセット筋肉とも言われています。お腹をベルトのように覆います。
・腹斜筋群と協調してお腹周りの安定化に貢献します。
③骨盤底筋群
・横隔膜と同様に腹腔内圧を高めます。
・女神筋とも言われ、女性にとっては非常に大切な筋肉です。泌尿器の開閉から臓器を支えるため、尿漏れ、子宮脱などを防ぎます。
④多裂筋
・骨盤や背骨のコントロールに非常に重要な筋肉です。
・背骨の1つ1つの安定性を作り、背骨の生理的弯曲を保持します。
これら重要な筋肉をピラティスでは動きの中で重点的に使用していきます!
☆パワーハウスや姿勢に必要な腹横筋を解説していますので併せてご覧ください☆
【ピラティスがおすすめな人】
最後にピラティスがどのような人におすすめなのかをご紹介します。
✅姿勢が悪い人
✅身体の正しい動かし方を獲得したい人
✅首肩こり、腰痛に悩んでいる人
✅体力の低下や疲労感を感じやすくなっている人
✅スポーツパフォーマンスを向上させたい人
✅いつまでも健康でハツラツと人生を歩みたい人
【おわりに】
今回はピラティスについてしっかりと一般の方でも分かる様解説をしていきました。
一人でも多くの方がピラティスを知り、人生を変えて頂きたいと思います。
Aimhighでもピラティスをお伝えさせていただいておりますが、遠方の方は一度お近くのピラティススタジオを訪れてみてはいかがでしょうか?
<参考書籍>
1)ピラティス大全 菅原順二
2)運動療法としてのピラティスメゾット アスリートに対する実践的プログラミング 近良明
3)最新ピラーティスアナトミィ コアの安定とバランスのための本質と実践 Rael lsacowitz
【ピラティス/ストレッチご予約方法】
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